子供服のリユースを通して子育てと未来をつなぎ、“やさしい循環”に取り組む人/HALO harmony(ハロハーモニー)

子ども服から、やさしい循環を。
HALO harmonyがつくる、親子で立ち寄れるリユースの場所

米原市杉澤に、子育て世代が気軽に立ち寄れるリユースマーケットがあります。
リユースマーケットを運営するのは、子ども服や靴、絵本など、まだ使えるものを次の人へつなぐ活動を行っている「HALO harmony(ハロハーモニー)」です。

HALO harmonyの活動のきっかけは、子どもの成長とともに、あっという間にサイズアウトしていく服のこと。

「まだ着られるのに、捨てるのはもったいない」
「必要としている人に渡せたらいいのに」
そんな子育て中のママたちの会話から、服を譲り合う小さな循環が始まりました。

今では、子ども服を選ぶだけでなく、親同士が話したり、地域の人が手を貸したり、子どもたちが自然と場に混ざったり。モノをきっかけに、人と人とのつながりが生まれる場所になっています。

HALO harmonyを立ち上げたのは、同じこども園に通う子どもを持つママ友たち。
このつながりの中で、子育てのことや日々の暮らしについて話す関係でした。

その中でよく話題に上がっていたのが、子ども服のことです。

子どもはすぐに大きくなり、思い出が詰まった服も、まだきれいな靴も、あっという間に着られなくなってしまいます。家の中には、捨てるには惜しい服や靴が少しずつ増えていく。けれど、それを必要としている人に渡せる機会は、意外と身近にありませんでした。

「それなら、自分たちで交換できる場所をつくってみよう」

そんな想いから、市内のママたちに声をかけてみると、予想以上に多くの服が集まりました。
最初は、サイズや種類ごとに分けるだけでも大仕事。メンバーの自宅が、集まった服でいっぱいになってしまうほど!

そこから、もっと見やすく、選びやすく、気軽に来てもらえる場所にしたいと考え、現在の拠点づくりが始まりました。

HALO harmonyの拠点は、米原市杉澤にある「HALO harmony HOME」。
使われなくなっていた保育園を、クラウドファンディングなどを活用して改修した場所で、現在はリユースマーケットの拠点としてだけでなく、地域の方々の活動場所としても使われています。

開催日は月2回、月曜日の10:00〜12:00に地域の理解を得ながら運営しています。子どもの成長とともに役目を終えた、子ども服や靴・絵本などを、次に必要としている方へつないでいく、“やさしい循環”のマーケットです。

店内には、サイズ別に分けられた子ども服がずらりと並び、来場した人が自分の子どもに合うものを探せるよう工夫されています。ハンガーラックやBOXの配置、服の見せ方なども、実際に子育てをしているママたちの視点で少しずつ整えてきました。
木のぬくもりを感じる受付台や、手づくり感のある案内物、色とりどりの子ども服が並ぶ空間には、どこかやわらかな雰囲気があります。

活動の中で大切にしているのは、単に「安く譲る場所」にすることではありません。
服を選びながら、
「このサイズ、すぐ着られなくなるよね」
「この季節はこういう服が助かるよ」
「うちの子もこれ、よく着てた」
そんな会話の“リユースコミュニケーション”が自然と生まれていきます。

先輩ママから聞けるちょっとしたアドバイスや、同じ子育て世代だからこそ分かり合える話。HALO harmonyでは、モノの受け渡しをきっかけに生まれるこうした関わりを大切にしています。

持ち込みだけでも、お買い物だけでも大丈夫です。
「まずはどんな場所か見てみたい」という方も、気軽に立ち寄ることができます。

リユース品を持ち込む場合は、スタッフへ声をかけたあと、サイズ別BOXへ仕分けを行います。お持ち込みいただいた品は、10点につき100円分の引換券として受け取ることができます。

回収しているのは、衣類、靴、帽子など。肌着や靴下は新品のみ受け付けています。チャイルドシートやベビーカーなどの大型のものは、事前に相談が必要です。

また、次に使う子どもが気持ちよく受け取れるよう、洗濯・消毒済みのものをお願いしています。香りの強い柔軟剤は控え、「次にリユースのバトンを受けとる子どもが、気持ちよく使えるもの」を大切にしながら、持ち込みを受け付けています。

詳しい情報はInstagramでお知らせしています。

(写真左)HALO harmony メンバーの北川真依子さん

HALO harmonyの運営メンバーは5人。
活動を続ける中で、米原市内をはじめ、長浜市などからも手伝ってくれる人が増え、現在は約20人のボランティアが関わっています。

最初から大きく募集をしていたわけではありません。
マーケットに来た人が、活動の雰囲気に触れる中で「何か手伝えることがあれば」と声をかけてくれたり、相談に来た人がそのまま運営を手伝うようになったり。自然な形で関わりが広がってきました。

服の仕分けを手伝う人。子どもを見守る人。
ワークショップに関わる人。
SNSで情報を広げてくれる人。
それぞれが、できる範囲で関わっています。

HALO harmonyでは、端材を使ったリースづくりなどのワークショップも開催しています。使わなくなった服や、廃材になってしまう素材も、少し手を加えることで新しいものに生まれ変わります。

子どもたちにとっても、モノを大切にすることや、誰かと一緒に作る楽しさを感じられる時間になっています。

活動を続ける上でHALO harmonyが大切にしているのは「家庭と育児を一番にすること」です。
メンバー自身も子育て中の母親。仕事や家庭、子どもの成長に合わせて、関われる時間やできることは少しずつ変わっていきます。

だからこそ、無理をしすぎないこと。誰か一人に負担が偏らないこと。
メンバーや形が変わっても、コミュニティとして続いていける方法を考えること。
そうした姿勢を大切にしながら、活動を育てています。

一方で、課題もあります。
ありがたいことにリユース品は多く集まるようになってきました。その分、持ち込まれた服をサイズごとに分けたり、状態を確認したり、次に必要としている方へ届きやすいように整えたりする作業も増えています。

「服を持ってくる人」と「服を選びに来る人」だけでなく、その間をつなぐ人がいることで、このやさしい循環は続いていきます。

たとえば、リユース品の仕分けを手伝うこと。
マーケット開催日に少しだけ受付や見守りを手伝うこと。
ワークショップやイベントのときに一緒に場をつくること。
Instagramの投稿を見て、必要としている人に情報を届けること。

どれも、HALO harmonyにとって大切な関わり方です。

特に、米原へ移住してきたお母さんや、子育て中の方、地域の方々にも、ぜひ気軽に関わってもらえたらと考えています。
「地域のことを知りたい」
「子どもと一緒に行ける場所がほしい」
「自分にもできる範囲で、地域に関わってみたい」
そんな思いを持つ方にとって、HALO harmonyは、無理なく地域とつながれる入口にもなります。

「手伝わなければ」と身構えるのではなく、まずは一度のぞいてみる。
その中で、できることが見つかれば、少しだけ関わってみる。

そんな小さな一歩が、子ども服を次の誰かへつなぎ、子育て中の人の安心につながり、地域の中にあたたかな循環を育てていきます。
まずは、気軽に立ち寄ってみてくださいね。

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